春分の日のこと

今年は3月20日が春分の日でした。あまり日本の祝日に明るくないのですが、今回のことでこの日は覚えたと思います。
坂本優子さんの展示「森を巡る」と池間由布子さんの「春だ。」が重なった日です。
3月8日から始まっていた坂本優子さんの展示は、見るほどに発見があるようなそんな絵でした。
ポートフォリオを見ていくと色々と作者の心境の変遷も辿れるような気もして、在廊プレッシャーがない場面ではそうやって勝手に想像したりするのもひとつの楽しみ方かもしれません。
コントロールすることに飽きてコントロールしにくいものを中にいれるというのはそもそも字もうまく書けないし、コントロールできないことをむしろ楽しむために練習しないような自分からするとずっと先を行く考えかたなのだなと思いました。
今回は兵庫県からお越しいただいたため在廊はありませんでしたが、ドネーションやメッセージをいただいた皆さま、ありがとうございました。

展示の最終日は、池間由布子さんのワンマンライブでした。
半年前くらいから言い出していたものだったんじゃないかと思いますが、とても楽しみにしていたこの日は、見事に晴れてくれました。
池間さんがオダマガの「橋のわたりかた」というのを、演奏の最後の方、光輪の間奏で読み上げてくれました。自由に空気を作れる池間さんは凄いと思います。音楽の人だけど、音楽でなくてもいい気がするし、でもやっぱり音楽なんだなと思わされるような凄く楽しい演奏でした。
休憩を挟んだ直後に私がせんべいを歌うこととなりましたが、皆さま暖かくありがとうございました。

この日は新しい人に会えたり、よい春でした。