江古田ぶらり

不要品の発送を済ませて朝から野暮用で西新井警察に行く。
提出書類を纏めて、ハンコはむこうで押そうと思って家を出た。
警察署につき、玄関前でカバンを確認。ハンコがない。

すぐそこにいた警察の人に近くにハンコ屋がないか訊ねると、
「駅の100均にあったりしないかな?」
と言うのでひとまず駅に。一応疑っていない訳でもないからまた駅前の交番で訊ねる。
「そこの100均にありませんかね?」
2回同じ回答を得たが、どちらもそんなに確信があるようには思えない。
仕方なく行くと売っていた。暑いからスプライトを一緒に買う。
西新井の駅の方に来たのは実に小学校以来かもしれない。
当時は草加にあった祖父母の家に行くのによく使っていた。
前を歩く子供たちを見ていると一瞬時間が飛んで女子高生がお姉さんに見えた。
駅の近くに新しく大きい建物が経っても当時の雰囲気を残したままなのが不思議だった。

用を済ませてさてどうするか悩む。今日は休み。最近は休みの予定をなかなか考えておけない。
先日、高円寺に雨に打たれて行った帰り、江古田を通ったら楽しそうな町に見えて昼に来てみたいと思っていた。
環七も近いし、このまま江古田に出ることにした。
今日は帽子を被ってきて正解だった。ダホンの自転車で走るのも慣れてきた。
一時間弱走って江古田の商店街に入る。
昼だけど閉まっている店が多く見えた。月曜定休が多いんだろうか。
街並を楽しもうと駅の回りをすこしぐるぐる走る。
驚いた事に、江古田駅周辺には照明写真ボックスが沢山あった。これなら突然の面接にも困らない。
失業率を減らそうと斡旋しているのかもしれない。いい町だ。
日芸を見て、そろそろ昼飯を食べれて本を読める店に向かう。
こないだ通ったPORTは開いてなさげだった。
最悪本が読めればコーヒーだけでいいと思ってHELLO OLD TIMERにも行ってみる。
店先に張ってあった8月の休みに18日とあった。
んー。
PORTの近くにかき氷50円、冷やしキュウリ100円、ミニカレー300円と張ってある店があったけど、気が乗らなかった。
とは言っても、ランチセット900円とかもちゃんとあった。
15時半に歯医者だからそれまでに帰ればいいのだけど、どうしたものかと走っているとこないだちょっと気になったPOUR HOUSEが見えた。12:30だし、食べてから本を読み追えるにはギリギリの時間かと思い入る。
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席はいくらか埋まっていて、奥に進んでカウンターに座った。
ウイスキーがいくつか置いてあった。ご主人が好きな酒が並んでいるんだろうなぁと思った。
うちもお品書きをちゃんとしたいといつも思うけどまだやることが多すぎてなかなか回れない。
注文したのは1000円のカレー。辛いと注意書きあり、270円プラスでアメリカンも一緒に頼む。
水と一緒にティッシュが机の上に置かれた。
辛さの認識を予めさせることで客も文句は言えないのかもしれない。
出て来たカレーは確かに辛かった。学生時代に二度しか行った事がないけども、何故かメーヤウのカレーを思い出した。
ティッシュは自分の予想を裏切り大活躍。中本の蒙古タンメンの記憶と並ぶ。

無事食べ終えて持っていた本を取り出す。
こないだ買った坂口恭平の『徘徊タクシー』。M31の話で清々しくなってそろそろ帰ろうと思ったのだけど、まだ10分くらいは余裕があった。
読書中に何度か店主がすぐ横にセットしてある顕微鏡の所に来てスポイトでシャーレに水を差しているのが見えていたから、顕微鏡を覗いていいかと聞いた。
「あ、まぁいいですよ。」
と覗かせてくれた。何が見えるかというと最強の虫で有名なクマムシがいると。
おー、すげぇ。と思いながらもクマムシってどんな形だったか思い出せない。
実態顕微鏡というのも初めてで「そこは触らない」と注意を受けつつ倍率変えてピントを合わせて見る。
いた。白い虫が数匹うねうねしている。
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こいつは氷点下でも平気だし、乾燥したら電子レンジでチンしてもまた水をやれば生き返るという話はテレビで何度か聞いていたけど、実はこの乾燥を自ら行うかの決定を彼ら自身迷うらしく、水分が減ってきたときに判断できた個体は前述のような事が可能だけど、判断を間違えた個体は水を与えても生き返らないそうだ。
微生物はなんでも本能的に決定できそうだけど、チューリングマシンみたいなことになっているとは。
店には植物の本とか石の本とか石とかある。クマムシは20年くらい追っているらしく、自分で捕獲して観察できるようになったのはまだ6年とのことだ。
すごくロマンチックな人だなと思った。顕微鏡のお礼をし、お金を払う。
「また来ます。」
と店を出た。外は晴れていた。

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