ものぐさ工作:引き戸に改造

入り口を引き戸にしました。開店当初は軸が端ではなく、両開きだった入り口のドアは、隙間テープを貼って片開きになり、ドアクローザーをつけたりとマイナーアップデートが多少ありましたが、今回はメジャーアップデートとなりました。
店が2年経ってなにかと思うところのあった入り口ドア。先日看板も変えたしということで、ちょうど少し遅れたお盆休みもあるため改造計画を立てて引き戸化しました。予算は5000円以内。

所要時間:5時間くらい
材料:
・戸の材料(既存の戸を再利用する場合は追加で必要な材料)
・ガイドとなるもの(必要であれば枠的な)
・引き戸レール
・戸車
・ボルトとかナットとかビスとか接合に使うもの
・ボンドとかインパクトとかの工具、道具類

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もとあったドアはこう。
そのままのサイズでは引戸には使えないので、縦横をあまり違和感ないようにするにはどうゆう具合に延長するかを考えて、紙におこしたのがこれ。

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ものぐさ工作の図面というのは大体こんなものです。
今回は扉という性質上ある程度細かい数字を出す必要がありましたが、そのへんもある程度以上のことはなく、間違ったら間違ったでみたいな感じです。
最終的に帳尻が合えば問題無いです。

買った材料の写真を撮り忘れましたが、この画から導き出された今回の買い物はこちら。
・長いツーバイ材(2×6)
・上のガイドになる部分の木材
・レール
・戸車
・WATCOオイル

これだけです。ワトコを抜かせば2000円くらい。
今回、の引き戸化にあたってはもともと自動ドアがついていたのでそのレールがあります。施工時に余ったタイル目地材で自分で埋めたのを掘り起こすことから始まります。

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かつて発掘バイトをしたいと思いつつ、バイトを変えるタイミングだといつも求人がなく結局できなかったのですが、掘り起こすというのは楽しいものです。

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掘り起こしたらまたセメントを入れてレール(写真中央で汚れてる奴)を入れます。建てつけに関わるのでレベルは気にします。もともとあるレールは自動ドアのやつで深く、そんな戸車がないので埋めます。
自動ドアは吊りで、下のレールはガイドだったようです。

ここまで出来たらドアをはずします。ここからは助っ人ひとり。
ドアを外すところを全然写真に撮ってませんでしたが、けっこう大変でした。ピボットヒンジというやつでついてるので、普通のドアのように壁と戸のビスを外せばいいというものではありません。どうついてるのかもわからず、苦戦しました。

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これが戸の底面。このピボットヒンジの金具が根深すぎてびくともせず、再利用の予定もないのでそのまま埋めることにしました。

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底面にはこうやってツーバイ材を打ち込み、戸車をつけるだけ。
戸車は耐荷重がどのくらいかわからないけど、まぁ木の扉は平気だろうとこれにしましたが、この戸は半端なく重く、とても一人では持てないようなものなので、今後もつのかはわかりません。
見てわかる通り、戸の厚さとツーバイ材の2mmくらい厚さが違います。加工して揃えようという時間もないため、これで。
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底の接ぎ木部は設計した戸の幅になっているので、更に横に接ぎ木刷るためその分切り落とす線を引いておきます。こうゆうとき、店は厨房はビニール等で守れますが客席は木くずにまみれるので結構掃除が大変です。
で、切ってつけたのがこんな感じ。

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以外と戸車も滑るしいい感じ。
ただ、切って付けてのところで若干曲がり、隙間があいてしまってるので、時間があるときにとの粉を詰めて隠したいと思ってます。

ということであとは上のガイドとガイドに入る戸の上面にゴミとしてあったアルミの棒をつけ、ワトコを塗って終わり。(作業写真は撮り忘れ)

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思ったより色が濃くなってしまったけど、こんな感じ。
参考にできるところはそんなにないかもしれないけど、あれば参考にしてみてください。

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これは先日のサンデーミーティングの様子。
開けとくとこんな感じで。春秋とか、たまにこうやって開放しとこうと思います。
あと、展示の時も。
ピボットヒンジをつけるためについてた枠についてた両面テープの剥がし跡が汚いですね。時間があるときに対応したいものです。

2016年9月3日