「おもかげたゆたう日」の記録

夏に藝祭で知ってからこうゆうことできないだろうか、という企画でした。
大寳ひとみさんをはじめ、清家美佳さん、山中澪さんにお集まりいただき、アニメーションの上映とお話を伺いました。
大寳さんのはからいで同期の清家さんと山中さんにお声がけいただき、皆さんそれぞれ二本ずつ上映してお話を伺うという催しにすることができました。
進行役を出版社勤務の森山くんに努めて貰いました。
お二人とも、自分が気になった作品を作られた方であるし、山中さんの「えんえん」に至っては、お世話になっているコ本やメンバーの青柳菜摘さんが声で出演されていたり、この会は非常に多くの縁が混在するような会であったかと思います。
清家さんの「ふりだし」に関しては、自分は見るとクスクスとしてしまうということを言っていたことについてつっこまれました。
なぜクスクスするのかもう少し分析してみたいと思います。

「おもかげたゆた」は大寳さんの母親のおもかげをたどる作品です。作中ではそれを明示しないことで見る人に幅を与え、見る人が思う面影をそこに投影することが出来ます。
「おもかげたゆたう日」がなぜこの日に設定されたかというと、展示で資料を熟読された方はお気づきだと思いますが、12/22日が命日で、この日が葬儀の日にあたるためでした。

仏前に花を手向ける為、買ってきた花を生ける大寳氏

今回の展示のために描かれたこの絵は会期中の上映スクリーンの反対側に配置されていました。この明るい遺影に花を供えます。

トークが終わってからそういった説明が入り、いらしたみなさんに作中登場するおいなりさんとスライムは食べられないのでそれに似たいちご大福が振る舞われました。
杉浦はいちご大福をいただきましたが、とてもおいしかったです。
フリートークになってからは普段アニメーション作家と話すような機会なんてもちろん持ち合わせてませんから、色々と思い思いの質問を投げて楽しんでくれているようでしたので面白かったです。

会期も終わりに差し掛かってましたが、制作資料に気になっていた撮影手法に関する資料も足されました。初めのシーンはゆらゆらと不思議だったので、これを見てなるほどーと手を打ったのでした。

仏前でのお三方。テーブルが低いせいで中腰になってしまいました。

開始時間の30分前はどうなることかと思いましたが、結果満員となりとても良い会になったかと思います。
みなさまどうもありがとうございました。