カーネーション

シテンが忙しいと言って年末あたりから日曜を休みにし、それでもなかなか体力的にきついと先月からシテンの日曜日も休みにした。

今月になってペースを掴んできたから日曜日は自分のものになりつつある感じがしている。

今日は特に店のことをするでもない休日で遅くまで寝て、母の日と重なったから家の近くの花屋で妻とカーネーションいくつか選んで買い、実家に行った。

「私が花を渡すからオリジナルソング歌ってよ」

と、妻が言うので先に母の前に躍り出て

「いつも、ありがとうお母さん。今年も元気にやってくれ」

と適当な歌を歌うと妻が花を持って出てきた。母はこういうのに弱く笑いながら目に涙を浮かべていた。

母の日ということで父も一緒に昼ごはんを食べに行った。夜はどこも混んでるだろうということで昼なのだけど、都心に出ても大変だから舎人のシマホの中にある大戸屋に行った。たまに行ってみたかったところとか出かけることがあるけど、こういうのも家族でご飯食べに行ってる感じがしてよかった。

「この鰹の梅はさみ揚げって美味しいらしいよ」と妻がネットで得た情報を出してきて、その時の舌の感じともマッチしてそうだったからまんまと乗っかって注文した。おろしだれと塩がついてきて、どっちにしても美味しかった。梅のせいか、揚げ自体の味が強い感じがして、おろしで少し弱めたり、塩で強めたりできるような料理だった。

昼食の後はケーキを食べたいと母が言って、妻の気になるリストにあった梅島のケーキ屋に行った。

入場制限で店先に人が並ぶ人気店で、各々ケーキを選んで買った。

自分はカシスのムース的なのを選んだ。味は想像した感じでよかったのだけど、中に麦チョコみたいなサクサクした粒がいくつか入っていた。粒は母の選んだモンブランにも、妻のケーキにも入っていて、これは食感を変えたいという強い意志なのだろうかと思った。

そんなこんなでかつて過ごしていたような日曜日を感じることができて、ゆっくり休むことができた。

こうなってくるとシテンの日曜でさえ復活することがあるのかわからない。と言ってもシテンの場合はスタッフ不足という理由だけど、しばらくはこのペースで休み休みやっていきたいという気持ちになっている。

2025年5月12日