お伊勢参り
先日、伊勢神宮に行くことがあった。
こう言うと行くつもりでもなかったかのような口ぶりにも見える。
妻が鳥羽水族館にいるラッコを見たいというのでいつか鳥羽水族館に行こうという話は以前からたまに出ていた。7月に三日休みが取れたこともあり、それならということで三重県に行ったこともないし足を伸ばすことにしたのだった。
日頃から公共交通機関なるものを使わないというのもあり、さらに荷物を持って電車で長距離移動というのもなかなか気持ち的に難しいとなってしまうから移動手段は必然的に車になる。しかし、鳥羽まで車では結構遠く、静岡で一泊中継してから鳥羽にフェリーに乗って行こうということになった。予定を立てようと Google Maps で鳥羽水族館の位置を見ていたら伊勢が近いことがわかった。どうせ伊勢の方にいくなら学生時代に行ってみかった「お伊勢参り」もいいな、と伊勢神宮をコースに組み込んだ。
大雨の降る方へ
ポートランドに行った以来で Air bnb を利用した。これで予約できてるんだろうかとか一抹の不安を抱えたまま出発した。出足は好調に見えたが、台風だか線状降水帯だかが経路を通過していて波飛沫を立てながら高速を走ったりしたが、大雨は実質1時間程度だったかし幸い楽しい思い出となった。
目的地の駅付近についた近くのコンビニからその建物は見えるが駐車場がわからず、スマホのアプリで予約情報から駐車場の説明を見ると多分こっちの裏にあるのではというので裏に回ってみるとかなり分かりにくい駐車場に車を入れてようやくひと休み。

宿はなんとなくおしゃれな古民家長屋で、仏壇が置いてあったり変な着物、日本ではない東南アジアのどこかの絵などが飾ってあったりして外国人旅行者向けという感じだった。
少し休んだら晩ご飯。静岡に来たならやっぱりさわやかでハンバーグ食べたいね、ということでさわやかに行った。

こういうハンバーグのお店って店員さんが元気だしこのお店が好きそうに働いているのでいいですね。店に入ったくらいから外は再びものすごい雨が降っていたけど食べ終わるころには止んで温泉施設で風呂に入ってから宿に帰った。
鳥羽水族館を目指して
翌朝も鳥羽に向けて早くに出発。フェリー乗り場で出航時間10分前なのにあおさ蕎麦が食べたくなって注文。かなりアツアツだったけどなんとか完食して船にダッシュした。

フェリーと鳥羽水族館のセット券を買えば少し安くなったというのは船に乗ってから気づいて残念だった。あちらに見えるのが三島由紀夫の『潮騒』の舞台となった神島〜というガイドを聞きながら船に揺られるのを楽しんだ。


未到の地、三重県
フェリーが鳥羽港に到着するとすぐ隣くらいに鳥羽水族館がある。
現在、国内でラッコがいるのはこの水族館だけ。ラッコが見たい、ただそれだけの理由で三重県にいる。
水族館は楽しいということは大体の人が思っていると思うけど、鳥羽水族館は結構ボリュームがあって見応えがあった。店で飼っているトランスルーセントグラスキャットなんかも展示されていた。
お目当てのラッコは長蛇の列。もう全て返還されてしまったけどアドベンチャー・ワールドのパンダのような人気で水槽の前には10人ずつくらい入れて1分したら入れ替えという感じだった。ラッコは結構すばしっこくてうまく写真が撮れなかったからもう一回並び直した。

水族館を堪能したらこの日の宿に。ここも大通りから小道にひゅっと入る感じで初見では掴めずぐるっと回ってなんとか到着。運転からの水族館で疲れたからひと眠りしたら19時になっていた。
伊勢神宮から車で10分くらいのところにある宿で、観光地の近くだからご飯にも困らないだろうと思っていたが近隣のご飯どころをいざ探して見るとどこもやっていない。伊勢神宮のそばにはおかげ横丁という食べ物屋がたくさんある一画があるのだけどみんな17時くらいで閉めてしまう。
お酒を飲まない我々でも行けそうなお店を2件に絞る。口コミを見るとどちらも予約が必要かもというようなことが書かれているけどもう行くしかないということで寿司屋に向かった。
美味しいご飯の後の苛立ち
とりあえず近い方の寿司屋に行った。店は灯りがついていてやっていそうではあったが駐車場の空きがなさそうだった。とりあえずまだ入れるのか聞いてみようと扉を開けるとおかみさんがこちらに気づいた。「えー、この時間に来ちゃったの…」というような表情を浮かべながらも我々を迎え入れてくれた。駐車場は「ここんとこに詰めてもらえたら大丈夫だから」と言って、先に置いてある車の進路を塞ぐように停めた。
壁にかけてあるメニューから注文すると、ここ数日の大雨で漁獲量が少なかったからそもそも仕入れが少なくて、あまり物しか出せないということだったのでそれでお任せで作ってもらった。

普段はエビを食べないんだけど、このエビは全部丸ごといただきました。
なんとか食事も済ませたし、翌日は早朝から伊勢神宮に行って東京に帰るというスケジュールだからさっさと寝ようと宿に戻る。小道に入るのももはや慣れたものだった。
「は?」
宿に戻ると、2台止められる駐車場が両方埋まっている。今回の宿は一棟の玄関が二つに別れているタイプで、1の部屋と2の部屋があるのだけどそれが両方埋まっている。時間は22:50。訳がわからない。
2の部屋の利用者が夕方来たら2台とも空いてるからもう使われないと思って停めたのだろうか?大阪と名古屋ナンバー?とか思いながらAir bnbアプリを通してホストと連絡を取る。
「2の部屋の利用者に連絡しているが連絡が取れない、お金は出すから徒歩10分くらいのところのパーキングを利用して欲しい。」
30分くらい待機しながら出された結論はこれで、ふざけるなよと思い仕方なく2の部屋のドアをノックすることにした。おそらくホストからの連絡を見ていたが怒られたらやだと思ってスルーしていたのではないか、というくらいスムーズに車を出していた。腹立たしいがこういうことがきっと旅の醍醐味なのかもしれない。
赤福の朝は早い
翌朝、4時起きで身支度をして出かける。伊勢神宮の駐車場に車を停めにいくとすでにちらほら車がいた。
おかげ横丁にある赤福本店を目指す。なんと5時からやっている。


早朝から横を流れる川を見つつ、赤福とお茶をいただくのはなんとも贅沢な感じがしました。東京ではこういう感覚を味わうことは難しそうです。
赤福で腹ごしらえをしてお伊勢参り。自然を満喫した気がします。
10時前におかげ横丁に腹を空かせて戻ってきました。まだどの飲食店もやっている気配がありません。これは困ったと言って赤福付近に戻ると雨が降ってきたので土産屋に入る。おかげ横丁というのはそういうことなのか、と「おかげ犬」の土産物を見て知る。雨はどうかと外を見ると人の列がある。どうやら空いている店があったようで、腹が減りすぎてどうにもならないから列に並んだ。
お伊勢参りで見かけた人
『伊勢うどん』というのは噂を聞いていた。コシがなくてうどんじゃないという意見もあるようですが、何にしようかとメニューを見ていたら妻はなんだか上の空でだったけど月見うどんと土手煮にした。

噂通りと言うのかもしれないが美味しくいただきました。土手煮も名前を知っていたけど初めて食べれてよかった。食べ終わって店を後にする時、
「さっき注文で並んでた時に前にいた大きい人が布袋さんぽい気がする。」
と妻が言った。
「ほら、あのジャケットで細身の人。違う?」
大きい。確かに布袋寅泰かもしれない。すれ違った男性陣が振り返って「え?」みたいなリアクションしてる。そして赤福本店の中に入っていった。
今回の旅行の少し前、なぜか布袋寅泰のMVを妻がよく見ていた。今は布袋さんの特徴捉えてるから間違いないといった感じで言っている。
しかし、今はイギリスに住んでいるのでは?毎年お伊勢参りだけはしにきてるということなんだろうか?と憶測をしつつ、まぁプライベートだちそいうことで川沿いに出て歩いていると、赤福の茶屋の出口の脇の階段からさっきの長身男性と恰幅のいい男性が降りてきた。単純に細身の大きな男性かもしれないし、仮に本人でも何か言えるほどの情報量はないしな、と思っていると
「あ゛〜」
と段差を降りる時に放ったその声は布袋寅泰の声に聞こえた。
帰りの車中に妻がサーチした結果、現在は日本ツアー中でツアーの合間に人生初のお伊勢参りに来ていたということだった。
MVを1週間くらいよく見ていたのは、布袋さんがそうさせたのでしょうか。
帰りは多治見でに寄ってカレー食べようとしたらやってなくてただ高速降りただけみたいな感じになったし運転ばかりで疲れたけど息抜きとなった気がします。
働いてばかりいないでもっと旅行とか行きたい。
2025.7.22