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空に伸びる光

先日、ちょっと金具を買いにいった帰りに川沿いを歩いていたときのこと。
日も暮れかけていたからよく見えたのだけど、川の向こう側に見えるビルから筒状の光が空に向かって伸びていた。

「最近なんかUFOが出るみたいだ」

多分誰かがそんなことを言っていたんだと思う。経緯はよくわからないけど、夜に家の外にでて空を見上げたことがある。親も出てきているし、町内の人たちもみんな外に出て空を見上げていた。

「あ、ほらあそこ飛んでる!」

と誰かが指さすその先には、青白い円形の光が雲の中で光っているようだった。
その辺を八の字を描くように旋回してぐるぐるしているように見えた。

「ほら、光が二つになった!ありゃ絶対UFOだ!」

「この世の終わりだな…」

そんなことを大人たちが口にしながらただ空を見上げていた。

毎回どうやって終わっていたかは思い出せないけど、数日夜になるとみんな外にでて、今日は出てないとか出てるとかで騒いでいた。
当時は矢追純一さんとか大槻教授が出演して超常現象やUFO、宇宙人を扱うテレビ番組がよく放送されていた。小学生ながらに宇宙人解剖映像とかにビビり、あのUFOからこっちを見ていて夜中に突然窓の向こうに宇宙人が現れてアブダクションされたらどうしよう、と布団に包まって寝ていた。

しかし、1週間くらい?すると突然誰も外に出て光を見上げることはなくなった。ちゃんと空にはUFOの光が飛んでいるのに、だ。

今となっては確かではないが、王子あたりに新しくできたホテルだかがレーザー光線を飛ばしていていただけという話を聞いたような記憶がある。

こんなことが今の時代に起ってもSNSですぐに解決されてしまうんだろうけど、携帯電話もない時代には『ちびまる子ちゃん』の話にでもなりそうなどうしようもないことは各地で色々あったのだと思う。
それにしても、ぱたっと人が関心をなくせるほどに地域の情報網の速さがあったのだということも考えさせられる。

空に伸びる光線を見ると思い出してしまうようなエピソード。

2026.4.5

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