第6回あらくれ句会
「8-8-8実験句会(仮)」へようこそ!
音楽家の小野修氏にはじめてお会いしたのは昨年末のこと。
「文学と音楽」と題したライブイベントの打ち合わせのためにBRÜCKEに来店された小野さんとの会話にて、俳句の定型、なかでも「字余り」のことに話題が及ぶこととなった。小野さんはもともと、俳句には5-7-5という定型がある一方で字余りを認めるということに矛盾を感じていたが、あるとき、俳句作品を読む際に中七の頭に休符が入ることに気づいたという。それをきっかけに、俳句のリズムが実は8拍子の3小節であり、したがって8-8-8の24音まで字余りとして許容できるのではないかという考えに至ったという。これは『俳句定型8ビート論』(みくに書房)で前川剛が提唱したものとほぼ同じ内容であり、俳句実作未経験の小野さんが、独自にその考えに到達していたということに、私は非常に驚かされたのだった。ただ、この理論の確かさを実証したくとも、適切な実例がないのも事実である。前述の前川剛の著作において中村草田男の「浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい」が8-8-6の例として採りあげられており、これが比較的近い例と言えるだろうか。一方で高濱虚子の「凡そ天下に去来程の小さき墓に参りけり」という25音の定型俳句があるが、これをどのように考えるか等の問題もある。ここはやはり、実際に作ってみたり、読んでみたりして確認するほかないだろうということで、今回の「8-8-8実験句会」を企画しました。
句会のタイトルに8-8-8と掲げましたが、8-8-8の24音に限らず、ご自身が定型俳句として最長の音数であると思われるものをご用意いただきたいと思います。連休のスタートダッシュをぜひ小台にて!
ご予約はこちらから
・参加費:
学生の方、初参加の方 → 100円
上記以外の方 → 500円
見学の方は無料 (+1オーダーお願いします。)
日程 2015年4月29日 (水)
料金 記事参照
時間 14:00 - 17:00頃
世話役 中村安伸
中村安伸
中村安伸(なかむらやすのぶ)
1971年、奈良県生まれ。
2010年、第三回芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞受賞。
共著に『無敵の俳句生活』(ナナ・コーポレートコミュニケーション)
『新撰21』(邑書林)