講談で聞く詩人・桜井哲夫のライフヒストリー

この企画は『語りについて考える会』というシリーズの第一回目となります。
COVID-19によって感染症を身近に感じる生活を余儀なくされているこの頃ですが、かつて未知の病であったハンセン病の詩人について講談で聞くという企画が催される運びとなりました。
以下、企画者である斉藤氏のご挨拶を一読頂き、是非ご参加いただけたらと思います。

ご予約はこちらのフォームよりお願い致します。

こんにちは。
私はこれまでハンセン病問題の学習をしてきました。ハンセン病問題の(回復者と呼ばれる)当事者は高齢で、国の政策により子供のいない人がほとんどのため、自分たちの歴史をどのように後世に引き継いでいくのか、また今後我々は誰からどう歴史を学ぶことができるのか、ということが問題になっています。
それはハンセン病問題に限らず、戦争体験者の語りを残す活動や、水俣病などの問題についても言えるのではないかと思います。また、当事者が高齢でなかったとしても、やはり当事者に語ってもらう必要があるのか、それは可能なのかという問題もあります。
そういう意味で、我々は常に聞く責任と同時に語る責任も背負った存在であると私は思いますが、はたしてどのようにして我々は当事者の問題を引き継ぎ語ることができるのでしょうか。
この会では、ハンセン病問題に限らず、様々な方法で語り直しを行なっている、またはそのヒントになるような活動をしている方をゲストにお招きしながら、その方法について自由に考えていきたいと思っています。
まだ決まっていないことや見えていないことばかりですが、それについてはやりながら考えていきたいと思います。もし会場でディスカッションしたいという方がいれば、ぜひよろしくお願いします。主に以下のようなことをキーワードにして、できるときにできるように開催します。
それでは、みなさまのお越しをお待ちしております。

ハンセン病問題/水俣病/戦争/当事者/非当事者/歴史/継承/記録/語れないもの/語られなくなるもの/橋渡しするもの/アート/ドキュメンタリー映画/物語/作るということ

主宰・問い合わせ先
斉藤邦彦
Twitter @niksaito
HP https://sites.google.com/site/saito92hiko/

講 談『ハンセン病回復者で詩人の桜井哲夫』、他一席

■桜井哲夫(1924-2011)
青森県出身の詩人。ハンセン病回復者。17歳のときに草津のハンセン病療養所「栗生楽泉園」に入所し、87歳で亡くなるまで同園で過ごした。重い後遺症のなか、代筆による詩作を行なっていた。

企画協力:木村哲也

日程 2020年9月26日 (土)

料金 2,000円(ワンドリンク込み) 定員 10名

時間 19:00 開演

講談師 田辺凌鶴

田辺凌鶴

1967年生まれ
1997年11月 講釈師田辺一鶴主催の講談教室に通い始める。
2000年  4月 田辺一鶴に入門。講談協会前座見習い。
2000年  8月「凌鶴」で前座。
2005年10月 二ツ目昇進。
2009年12月 師匠・田辺一鶴死去。
2010年  1月 田辺一邑門下に移籍。
2011年  2月 国立演芸場台本募集で新作講談「お掃除ホームレス」が清栄会奨励賞を受賞。
2012年10月 真打昇進(講談協会24年ぶりの男性真打)。
2015年  5月 新宿永谷フープラスにてネタおろし会「新宿 田辺凌鶴の会」を開始。
2019年10月 新作講談ネタ卸しが200席に到達。