原田 渓杜

私は何かを作る。
日々の雑思を形にするため、物欲を自炊するため、自分意外との中継装置にするため。
例えば作ったとして、その作品に施された幾重かのレイヤーを誰かが一つづつ透過して近づいていく。
それはスイッチで入れ替わる2人の瞬間が引き伸ばされ、長い交流の磁場が発生しているようで、このためにも作品は作られる。
ー 似たようなことに、海に入って波間に揺蕩い、うねりに添うように漕ぎ、海面をスライドする。
その長い刹那にも近しいことで、どこかで関係しているんじゃないかとも考える。
作品に入る入って来る、また作品が入っていくような感覚を掴みたい。
図り図らずも同時代的表象にコミットし、軽やかなジョークとしてやっていければと考えます。